子供の悩みについて

子供の悩みについて

こちらでは「子供の悩み」についてまとめます。
「子供は順応が早いから大丈夫」とは言うものの、それぞれの性格は異なります。
こんな問題が起こる可能性があるよ・・・ということで、理解してください。

①学校

「現地校」と「日本人学校」のどちらかにするの選択。または週末の「日本語補習校」を追加するのか。
それぞれの悩みを書き出します。

●現地校の場合
まず、いきなり行っても分かりません。日本で中学校に行っているお子さんは「基本」だけはやっているので、まだマシ・・・と考えてください。子供はただの転校・・・というだけでも緊張するのに、「いきなり周り外人だらけ」です。
この状態で英語が分からない状況で放り込まれるので、まず「子供はわかっていない」を前提に味方になってあげてください。
事細かに教えてくれる気の合う友達ができればすごくラッキーです。
ほとんどの場合、そんな友達ができたとしても1から10まで全て聞いていたら「自分の事だろ、自分でやれよ」と言われます。
それでも教えてくれるような友達に会えたら人生の友達になれますね。

また、アメリカの場合、小学校は楽しく勉強するだけですが、中学/高校となると自主性を求められ、宿題が毎日のように出ます。
その宿題を提出するだけで親子ともどもてんやわんやになるのは間違いありません。
それを少しでも軽減するために、Tutorと呼ばれる塾/家庭教師をつけるのが必要になります。

※学校への転入の仕方はこちらへ。

●日本人学校
せっかくアメリカに来て「日本人学校に入れるのか」という葛藤がある中、日本語学校を選んだ場合、 選択肢がいくつもない・・・という現実にまず悩みます。
カリフォルニアトーランスという日本人が比較的多いところでも、全日制日本人学校の選択肢は以下の1校しかありません。
ただし、短期の駐在で日本にすぐ戻る。戻ったらすぐに受験をするので、日本人としての教育は落とせない・・・という場合の最高の選択肢になります。

西大和学園カリフォルニア校

●補習校
平日は現地校に通いつつ、週末は日本人学校へ・・・という選択肢もありますが、こちら駐在としては理想的な子女教育になる・・・と
思われがちですが、現実的には宿題だらけで(親を含めて)時間がいくらあっても足りない・・・となる可能性が高いです。
また、補習校に関しては、現地で生まれ育ったローカルの子供たちが「日本語を教えたい」という親の気持ちで通っている場合が多く、
休み時間になると英語での会話が多くなるそうです。先生は「英語を話すの禁止」としている方もいるようですが、どうしても英語で話してしまうらしいですね。

西大和学園カリフォルニア校(補習校サイト)

あさひ学園

②友達

日本のようにすぐに外に飛び出して友達と遊ぶ・・・・ということが難しくなります。
考えてみればすぐにわかるのですが、日本人比率が低いのです。ご近所に友達ができればラッキーですが、その友達と気が合うか・・・というのも問題で、日本ほど選択肢はありません。
その結果、家にいる時間が長くなります。勉強やゲームなど「家にいてもできること」に費やす時間が長くなるのは間違いありませんので、そのおつもりでいてください。

③習い事

日本にいると習い事はたくさんありますよね。駐在出ると選択肢が全く異なります。
その国ならではの習い事を楽しめれば良いのですが、そうならない可能性もあります。
よく聞く話なのがスポーツ。スポーツは言語ができなくても、そのプレイだけで友達ができやすい・・というのは事実です。
特に空手や柔道など日本にまつわるスポーツをやっておくと、日本語に触れる機会にもなりますので、お勧めです。

④遊び

上記②にも記載しましたが、「家でできる遊び」が中心になります。
現在はLINEやオンラインゲームなど場所を気にしない環境が作れますので、時差を気にしなければ日本と同様に遊ぶことができます。
ただし、現実的に「公園で遊ぶ」や「放課後に校庭で遊ぶ」というような日本的な遊びはなかなか難しいようです。

⑤親として

最後に親として「子供にどんな環境を与えるのか」を考えてみたいと思います。
日本語だけの環境で過ごしてきた子供は、公園に行って遊んでも「ダメ。それ私の!」とか、日常的に使う日本語で周りの子供たちに話しかけます。
それでは、周りとはなじめません。
やはり現地の言葉を覚えるのか、それとも日本人社会から出ないのか・・・後者の選択をすることは基本的にはないと思います。
親として、せっかく海外に出たのだから広い世界を知ってほしい。成長とともに強い人間に育ってほしい・・・と願うもの。
その為の選択を与えてあげたいと思います。