仕事におけるメリット
- 2020.01.28
- Benefit
今日は「駐在」を軸に仕事におけるメリットを書き出してみたいと思います。
2.1.出世
海外駐在員は当たり前ですが、「選ばれた人」です。もし会社から「他にいないから」と選ばれたとしても、選ばれた人です。
日本にいるときよりも役職が上がることがほとんどだと思いますので、少なくとも出世コースには見てもらえます。
本当に出世コースに乗れるかどうかは、駐在期間中および帰任後の活躍次第・・・ということになるのは当然です。
なので、駐在中にいかにしっかりと仕事をするか・・・というのは本当に大切です。
逆に言うと、駐在だと本社から離れているので、注意をする人/目が少ないことになります。
その中でいかに自分の成長を見て、日本にいるときと同じかそれ以上に仕事が頑張れるか・・というところにかかってきます。
2.2.給与/待遇
これは言うまでもありません。当然上がります。
基本的な考え方は「日本にいるときよりもデメリットがあってはならない」です。
この考え方を元に「海外勤務規定」が決められていることが大多数です。ただし、逆に「得をしすぎること」も本社は気にしますので、そこは本社との戦いになります。
大企業や駐在を多く輩出している企業では、すでにゴリゴリに固まっているのでその戦いも難しいことになります。逆に海外駐在を出したことがないような企業は全てが戦いです。
①海外勤務手当
全ての基本。少なくとも30日分の出張をした場合と同じか、それよりももらえるように。少ない場合は交渉の余地あり。
②引越手当
出て当然と思ってOK。自分で海外引越しなさいとか言われません。ただし、上限が決まっている場合がほとんど。ミニマリストであれば問題なし。家族帯同で荷物が多い場合には差額を自費で出さざるを得ないという場合もあるので注意。
引越の注意点としては、
・複数の見積もりをとること
・その業者の口コミは必ずチェックすること。安すぎる業者は配達されないとか遅すぎるといった問題を抱えている場合アリ。
・当然ですが不要なものを持ち込まないこと。
・国/地域によっては日本のものが購入するのが難しい場合もあるので、買っておきたいものも事前に揃えること。
③一時帰国手当
1年に何度もだったり、何年かに一度だったり企業によって決まりはありますが、必ず規定にあるはず。出張で日本に戻るのとは別に、プライベートで戻れるようにしてくれています。
その費用(家族を含む)が会社負担にできます。また、冠婚葬祭など例外規定も確認しておきましょう。
④家族手当
家族帯同で行く場合にはその家族の分の駐在?手当が出る場合があります。
⑤教育手当
・本人の英語やその他の言語を含む学習費用
・子女の「日本と同水準の教育を受ける権利」の費用。
こちらは日本語学校に通う場合の費用を会社で持つ・・というのが一般的。
・塾に行く費用を持ってくれるところとそうでないところで分かれます。
⑥保険
・最低限が現地の会社が現地従業員に提供している保険。駐在なのでそれ以上・・・・というのが攻防戦になります。
・日本の健康保険と同じように医療を受けられない・・・という観点から日本の保険会社が提供している「海外駐在用保険」を提供している会社はOKです。
基本的には駐在が何かあって倒れてしまっては困るので、しっかりと医療が受けられる状態にしてもらうのが基本になります。
いくつか列挙いたしましたが、駐在する国にもよります。
バブルの頃とは違い、日本の景気はそれほど良くありません。もっと言うと30年間ほとんど消費者物価指数が変わっていない世界でも稀有なおかしな国です。
それでも世界3位のGDPを誇っているため「日本の給料なら楽勝でしょ」と思われるかもしれませんが、欧米先進国に行ったときにはそれほど甘くない・・・
ということも認識しておいてください。東南アジアなどでも昔よりは日本との物価の差が小さくなっています。昔ほど良い思いはできません。
2.3.駐在の間の仕事
ほぼ間違いなく日本にいるときより裁量が大きくなります。その裁量がないような業務に駐在を出すことはないからです。
また、日本の本社のあなたを見る目も変わります。「今まで隣に座っていた人が海外で働いている」ということで、いろんなことができると思われますし、実際にできます。
日本の業務理解を深めたうえで駐在になる場合が多いでしょうから、その役割を期待されるのは当然です。
現地の従業員の方を管理する役目であることが多いでしょうから、その管理能力も日本では体験できない場合が多くなります。従順で話が分かる日本人のような民族は(アメリカには少なくとも)いません。
その難易度は日本の比ではないと覚悟と理解をしてください。
2.4.帰任後の仕事
どの位の期間であるかは人それぞれですが、その任務を終えて戻った時に、駐在前と同じ職位になる人はほとんどいないと思います。現地での経験を踏まえて、1つか2つ職位が上になることが多いと考えてOKです。
しかし、負の面が出る場合もまれにあります。それはあなたが頑張れなかった場合です。
残念ながら、海外生活が合わなかったり、海外では実力が発揮できない場合もあります。その際にはそのままの職位で戻ることもあると思います。
もっと悪い場合には、精神的に辛い状態になって帰国する人もいます。これは本人だけでなく、家族の誰かがそうなった場合も含まれるので家族ケアは重要になることも念頭においてください。
2.5.転職するときの価値
高くなることは間違いありません。少なくとも誰でもできる訳ではない仕事をしている訳ではないので、その希少性から転職市場でも重宝されます。私自身の経験値からは、「駐在している頃の給与」=色々手当付きの
額面で転職することができるようなイメージです。ただし、転職した瞬間の給与はあくまでも期待値。入社の後は否が応でも結果を出すことが求められるのは間違いありません。しかし、駐在を勝ち得た方であれば、その先でも結果を出すことができ要ると思います。
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