人生におけるメリット

人生におけるメリット

人生における駐在のメリットについてですが、大別すると以下の通りと感じています。

①日本の小ささ/世界の大きさを感じられる。

まず、せっかくこの地球に生まれてきて・・・・って月並みな話をするつもりはありませんが、 実際にまず数字で確認してみましょう。

世界の広さと日本の小ささを感じてください
面積比  世界 1億3612万7000平方KM 日本 37万8000平方KM  =0.28%
人口比  世界 70億人        日本 1億2680万人    =1.81%
GDP比 世界 79,865,481百万ドル  日本 4,872,135百万ドル =6.10%(2017年)

日本ってこんなに小さいんです。
「経済大国」になって世界で3位のGDPを保っていますが、 それでもアメリカ(19兆ドル)の1/4しかないんです。 それも人口減少と高齢化もあって、間違いなくいつまでも続きません。

②世界の流れを感じやすくなる

ちょっと話が大きくなりますが、第二次世界大戦が1945年に終わり、白人/アングロサクソンの支配が現在も続いていますが、それまでは中国が世界一の大国でした。中国は共産党の支配が続いており、世界の信認を最後の最後では(恐らく)得られません。
その先がどうなるか・・・・おそらくインドをはじめとした東南アジアの時代となり、その後は南米やアフリカに経済の中心が移っていきます。

新しいものを開発するのが得意なアメリカはこれからも新しいものを発明/開発し続けるかもしれません。しかし、労働力の高騰から生産拠点にはなりません。
その生産拠点になっている国の経済が上がっていき、その利権に周りの国が振り回されることになるのは間違いありません。

第一次世界大戦までは、産業革命を主導したヨーロッパが世界最強でした。それがアメリカに移った流れが止められなかったように、上記の流れは止まりません。

この大きな世界の流れを日本の中だけにいたら、感じることができません。

何故日本の家電業界は韓国メーカーに世界市場で負けたのでしょう(お勤めの方、すいません)
一言で言えば、世界の流れに乗れなかったからです。
日本は市場が大きかったので、日本国内向けの商品だけを作っていれば良かった。その商品を世界にも売ってあげていた。
過当競争/価格競争になった。差別化が必要になった。細かい機能をたくさんつけるようになった。
世界ではそんな細かい機能はいらなかった・・・・。

日本という国や、自分が勤めている会社が時代に遅れても「ハイ、さようなら」と言えば良いですが、自分自身が遅れる訳にはいかないのです。

その為には、人生の中で世界を感じながら「日本が通ってきた『井の中の蛙』に自分自身がなること」を避けなければなりません。
日本にいても世界の流れは感じられます。「日本語の方が感じやすい」という方もいらっしゃると思います。
駐在に出ることは、その世界の流れを自分の肌で感じて、息をすることです。

③「目標達成」の喜びが感じられて、そのクセがつく

人によると思いますが、ここでは「駐在になりたい」と思っている人を対象に書きます。
「駐在になりたい」と思っている人が色々な苦悩を乗り越えて実際に駐在になったとします。その時点で何人の中から勝ち抜いたのですか?
どれだけの努力を、どれだけの時間を費やしたのですか?
その時間/努力が報われる・・・・という経験は何にも代えがたいものです。

「〇〇大学に受かりたい」「△△企業に入りたい」「売上●●を達成したい」などいろいろな人生の目標がありますが、「駐在になる」も間違いなく人生の大きな目標になります。それだけの価値があります。

駐在になった後も、課題が山積しその1つ1つに自分の責任がもって対応することがクセづきます。
もちろん、仕事ですからうまく行くことも行かないこともありますが、人生に大切な「自己肯定感」が比較的持ちやすくなることは確かです。

「私が幸せじゃなかったら、幸せって何だよ?」ってくらいの成功をするわけですから。
行きたくても行けない人もいるのに、選ばれた・・・という自信は人生に大きく寄与します。