【出羽守(でわのかみ)の考察】

【出羽守(でわのかみ)の考察】

出羽守(でわのかみ)とは?

Weblio辞書で調べると以下の通り

出羽守とは、とかく海外や異業種の事例を引き合いに出して難癖をつけたがる人を指す、俗な表現である。 海外(外国)の事例と比較して日本はダメだと嘆く人を特に「海外出羽守」と呼ぶこともある。 出羽守という言葉はそもそもは旧国名「出羽国」の国司、すなわち長官の役職名である。

そんな辞書の話ではなく、中国から始まった今回のコロナウィルス騒動を、現在は最大の被影響国であるアメリカで過ごしている駐在が分析。

まず、全体に言えることは以下の通り。

1.日本以外で暮らしているが、両親や兄弟などは日本にいることが大半。
⇒逆に家族など大切な人が日本にいない場合は出羽守化しにくい。言葉は悪いが日本はどうでも良い・・・というか日本が「特別」とは思わず、他の国と同じ感覚に。

2.日本にいる家族が心配だが、自分ではどうすることもできなくて騒ぐ。
⇒日本に戻って隔離、自分の国に戻ってまた隔離となるので、戻りたくても戻れない。
⇒万が一の時があれば戻る気満々だが、今はその時ではないと思っている。
⇒結果SNSで伝えたい・・・となり、日本からは「面倒くせぇ」と思われる。

3.自分の居住国/国民と比べて、日本の政府としての対策/国民の動きに危機感を感じている。
⇒場合によっては「大きなお世話」になるが、結果的に日本の問題が小さく(自分の周りの人に影響がなく)なればOKと思っている。

あとはそれぞれの立ち位置によっての考察

1.駐在組
⇒立場上、本社から「そっちの状況はどうなの?」と聞かれることも多く、居住国と日本の状況にはアンテナを立てており、二国の相違点をレポートできる状態を作っている。
そのため、最も出羽守化しやすい。(それが仕事なので)

2.留学組
⇒自分の就学状況や学費の心配もある上に、日本の家族の仕事なども心配になる。でも何より自分の生活を守ることが最優先される。

3.国際結婚組
⇒駐在に近い。日本には心配してくれる家族がおり、比較的連絡を取り合っている。そのため「違い」が明確化しやすい。
また、配偶者からも情報が入って来るため、比較しやすい状況にあり、心配が増大しやすい。

4.その他(観光、もぐり)
⇒観光はほぼいない。日本人の「もぐり」の方たちは比較的レストランで働いている人たちが多く、今回の打撃を受けている。
また、正式にTaxReturnを行っていれば、今回の政府の補助が受けられるが、やっていなければマズい。ただし、「守るものは現金」とため込んでいる人も多いので、そういう人はもう少しだけなら何とかなるかもしれない・・・・。

結論としては、どんな立ち位置の出羽守も「日本が心配」。平和ならOKという気持ちに変わりはない。 日本ダメ、海外最高!って思っている人は少数派だと思います。出羽守化するということは、少なくとも「日本のことが大好き」ということはご理解をいただきたいな・・・と思います。